[2016年01月25日]

ふと醒めし首のべたるよ離れ鴨

山口草堂(1898〜1985)

離れ鴨が冬の季語。鴨、青頸、真鴨、小鴨、鴨の声、鴨の陣なども同意の季語です。
単に鴨と言えば、冬鳥の真鴨を言います。青頸の別名の通り、雄は頭部が光る緑色で、黄色の嘴との対比が美しく映えます。雌は全身が茶褐色で、嘴も黒褐色で地味。河川や湖沼で、水草や植物の葉や種子、小虫などを餌とします。水中にもぐることはあまりしませんが、水面で逆立ちをして餌を取っている光景をよく見ますね。
この句は、浮き寝から醒めた一羽の鴨が、首を伸ばして辺りを見回す光景を詠っています。「離れ鴨」とは、連れ合いを失った孤独の鴨を言いますが、そこには作者自身の孤影をうかがわせます。
作者やまぐち・そうどうの紹介は、2005年6月7日を参照。
(出典:村上 護著「今朝の一句」、講談社、1995年刊)
・今年一番の寒気団は、奄美大島や沖縄本島にまで雪を降らせ、北海道の下川町では、氷点下31度8分を記録。またニューヨークでは記録的な大雪とのこと。今は寒さの底ですね。

投稿者 m-staff : 2016年01月25日 09:37

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