[2016年01月26日]

寒林の透きゑて愛の切なきまで

上田五千石(1933〜97)

寒林が冬の季語。冬木立、枯木立、寒木、裸木なども同意の季語です。
寒林は、葉が落ちた冬の寒々とした木立のことです。夏の緑のある木立とは対照的な光景ですね。関連する季語に冬木立や寒木がありますが、枯木が立ち並んでいるようなより厳しい寒さが伝わって来る情景が想像されます。季節感を表す落葉樹が俳句では良く取り上げられます。
この句では、「寒林の透きゑて」が実感を捉えていて、「愛の切なきまで」といった甘い表現を生かしていますね。青年の愛情は、陳腐と鮮烈の合間で揺れ動いています。
作者うえだ・ごせんごくの紹介は、2005年1月19日を参照。
(出典:大岡 信著「第六 折々のうた」、岩波新書、1987年刊)
・今年は、暖冬のはずが記録的な寒波に襲われていますね。原因は偏西風が蛇行して寒気が南下して、沖縄本島では観測史上初の雪(みぞれ)が降りました。この偏西風は東へ移動して、30日ごろに日本列島は高気圧に覆われ、暖かくなると気象庁は予想しています。

投稿者 m-staff : 2016年01月26日 09:48

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