[2016年02月15日]

色町や真昼ひそかに猫の恋

永井荷風(1879〜1959)

猫の恋が春の季語。恋猫、猫の妻恋、猫のさかり、猫さかる、うかれ猫なども同意の季語です。
散歩をしていると、それらしき猫に逢う季節です。猫の交尾期は、年に4回と言いますが、春の初めのころが一番激しく悶えます。雌猫は発情すると、落ち着かずに歩き回り、後足で地面をけって、転げまわって鳴きます。その雌猫を慕って雄猫が集まり、独特な赤ん坊のような声で鳴いて、求愛し、雄同士で争いますね。中には数日も家を空けたあと、傷つきやつれて帰ってくるものもあります。人間と違って動物はまず雌が発情して、雄がそれに応えて種のを保存します。
この句は、猫もときに人間も春になると同じように、雌猫を求めてさまよう様子がおかしくも句に仕上がっています。荷風の面目躍如の句。
作者ながい・かふうの紹介は、2005年1月8日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・スキージャンプ女子W杯第14戦は、雨が降り悪天候の中で、小柄な高梨沙羅選手は大苦戦、4位に終わり、今シーズン14戦目で初めて表彰台を逃しました。残念、次の機会に期待します。

投稿者 m-staff : 2016年02月15日 09:09

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