[2016年02月16日]

下萌にねぢふせられてゐる子かな

星野立子(1903〜84)

下萌(したもえ)が春の季語。萌、草萌、草青む、畦青む、土手青むなども同意の季語です。
冬枯れの大地から草の芽の萌え出ることを言います。草萌、草青むと同意の季語ですが、草萌、草青むは、草の方に比重がかかっており、「下萌」は、そのような草の萌え出る大地の方に比重をかけた言葉ですね。「下萌」は、古くはひそかに思い焦がれる意味に使われてきました。萌え出た草の芽は、暖かな日や、雨を受けて勢いよく成長し、きっぱりと春が来たことを感じさせてくれます。
この句では、地面から草が萌え出ているそばで、子どもたちが遊んでいてまるで格闘をしてねじふせられているように見えると詠っています。
作者ほしの・たつこの紹介は、2005年2月9日を参照。
(出典:辻 桃子著「俳句の草木」、創元社、2003年刊)
・第58回グラミー賞で、小澤征爾指揮の「ラヴェル作、歌劇;子どもと魔法」が最優秀オペラ・レコーディング賞を受賞。受賞した作品は2013年に「サイトウ・キネン・フェティバル松本」で小澤征爾が指揮をした公演の模様を収録したもの。小澤さんの喜ぶ姿が浮かんできますね。おめでとう。

投稿者 m-staff : 2016年02月16日 09:33

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