[2016年03月09日]

雪解けて力抜けたる伽藍かな

清崎敏郎(1922〜99)

雪解けが春の季語。雪消(ゆきげ)、雪解道、雪解川、雪解水なども同意の季語です。
1年の半分を雪の下で暮らす地方は、雪が解けて土が現れるのを大変喜びます。私は、北海道でそのような経験をして、気持ちがよくわかります。春めいた日差しや雨に雪は解けだしますが、そこへ南から暖気が吹きこんだり、雨が続くと雪解けは一気に加速され、川は増水して、時には洪水になったりします。
この句は、雪深い地方の大寺の屋根にずっしりと積もっていた雪が春になって解け、晴天のもとに建物全体が姿を現しました。そのような大建築が雪の重みが解けると同じに「力が抜けたる」ようになったと観察しています。伽藍は、冬の間、重い雪と格闘していたのですね。
この句は、1978(昭和53)年刊行の句集「東葛飾」に所収されています。
作者きよさき・としおの紹介は、2006年3月16日を参照
(出典:大岡 信著「新 折々のうた1」、岩波新書、1994年刊)
・読売新聞グループの最大のアキレス腱は、野球の巨人軍になりましたね。また野球賭博問題で高木京介投手が浮上しました。球団の自浄に期待が持てないとすれば第三者の介入を待つしかないのでしょうか。

投稿者 m-staff : 2016年03月09日 09:53

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