[2016年03月11日]

水草生ふ風吹く方へ水うごき

宇佐美魚目

水草生(みくさお)ふが春の季語。水草(みずくさ)生ふ、藻草生ふ、水草生ひ初むなども同意の季語です。
3月になって、水温むころになると、池や川や沼などの水底、水中、水上にいろいろな水草が生えて来ます。それを分類してみると、水底に根を下ろすものは、じゅんさい、ひつじぐさなど、水中に沈んでいるものは、くろも、ひるむしろなど。水面に浮かぶものは、あおうきくさ、さんしょうもなど。水上に出るものは、こうほね、はす、くわいなど。そして、花をつけるものは、きんぎょも、うきくさなどがあげられますね。
この句では、風が吹く方へ水が動きそれに伴って水草が揺れるというそのままの風景ですが、明るく春らしい感じが良く分かります。
今日は、東日本大震災5周年目。震災で直接亡くなったのは18,385人。関連死は3,405人。言葉はいらず、ただ合掌するのみ。
作者うさみ・ぎょもくの紹介は、2006年6月21日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・昨晩、NHKテレビで「風の電話」を見ました。切ないね。

投稿者 m-staff : 2016年03月11日 09:50

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