[2016年03月15日]

おのが丈忘じて蛇が穴いづる

長谷川双魚(1897〜1987)

蛇が穴いづるが春の季語。蛇穴を出づ、蛇穴を出る、蛇出づなども同意の季語です。
春になり暖かくなると、冬眠していた蛇が穴から出てきます。歳時記では、啓蟄のころとありますが、実際はもっと暖かくなってからですね。蟻や蛙なども同様です。
この句は、冬眠中に自分の身の丈を忘れてしまった蛇が、むくむくと穴から出てくる様子がとてもユーモラスです。それと同時に、何やら深いほかの意味まで感じさせてくれます。人間でもおのが丈を忘れてとんでもない失敗をしてしまいます。よくあることですが、蛇に教わることもありますね。
この句は、1985(昭和60)年刊行の句集「ひとつとや」に所収されています。
作者はせがわ・そうぎょの紹介は、2006年9月18日を参照
(出典:大岡 信著「新 折々のうた2」、岩波新書、1995年刊)
・昨日は寒く風雨が強く、大荒れの天気。箱根では雪が降り、国道1号線が通行止めになるほど。これでようやく冬が終わり、本格的な春が来ればいいのですが…。

投稿者 m-staff : 2016年03月15日 09:27

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