[2016年03月17日]

春塵の巷落第を告げに行く

大野林火(1904〜82)

春塵(しゅんじん)が春の季語。春埃、黄塵、馬糞風、春の塵、春の埃なども同意の季語です。
春になると、雪解けや霜解けがすんで乾いた土が強い風で砂埃になって飛びます。特に関東ローム層の春塵は強烈ですね。これを春埃、黄塵とも呼んでいます。北国では、ひと冬の馬糞が雪解けとともに現れて風に舞います。私は札幌の住んでいたころに経験しました。これを馬糞風、馬糞埃と呼んでいましたね。春が来た喜びの裏にある生活感のある季語です。
この句は、妙に心を打ちます。春塵の舞う巷(ちまた)で、それも誰かに落第したことを告げるというのですから、作者の気持ちは千々に乱れますね。
私は今、花粉に悩まされています。
今日から彼岸の入り。23日まで。
作者おおの・りんかの紹介は、2005年6月13日を参照
(出典:平井照敏著「新歳時記」、河出書房新社、1989年刊)
・今日は快晴。相模原の橋本へ。墓参りです。

投稿者 m-staff : 2016年03月17日 09:00

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