[2016年05月01日]

春深し鳩またくゝと、くゝと啼き

久保田万太郎(1889〜1963)

春深しが春の季語。春闌(はるたけなわ)、春闌(た)く、春更く、春深むなども同意の季語です。
5月になりました。花粉症も一段落して、花も散り過ぎて、春はもう終わるころとなりましたね。
この句の前書きには、「伝馬町雑唄」とあります。1959(昭和34)年の春とあり、東京・中央区の伝馬町はこの作家の老後に隠れ住んだ場所です。現在の大伝馬町の辺りですね。ここに出て来る鳩は、ほど近い神社の森にやって来たのでしょうね。その時分は現在のように町中に鳩がやってくるのは珍しかったようです。この句の、くく、くくと啼く鳩の含み声を聞きながら、このような下町で日を送るうちに、春も何時しか深まって来たという詠嘆が込められています。
今日は、メーデー(連合は29日に開催しました、八十八夜。立春から数えて88日目。
作者くぼた・まんたろうの紹介は、2005年1月6日を参照。
(出典:久保田万太郎著「全句集」中央公論社、1961年刊)
・安倍首相がヨーロッパに出かけました。欧米には黄金週間が無いので、政治家や企業の幹部はこぞって仕事をしますね。ご苦労様。

投稿者 m-staff : 2016年05月01日 10:15

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