[2016年05月02日]

山かげの夜明けをのぼる雲雀かな

高井几董(1741〜89)

雲雀が春の季語。揚雲雀、落雲雀、初雲雀、朝雲雀、夕雲雀、雲雀籠
なども同意の季語です。
鳥の中でも、私たちの心を惹きつけるのは雲雀で、古今東西の詩歌に登場しますね。ひとたび春の空に雄は高く舞い上がり、ピチクリ、ピチクリと囀って賑やかなことです。終日空で囀っているように見えますが、不意に急降下して来るところから揚げ雲雀と言い、落ちひばりと言われます。特に麦畑に巣をつくることから、雲雀と言えば麦畑のイメージが強くありますね。
この句は、春の明け方に、靄のかかる谷間を、雲雀が囀りながら空に舞い上ったという内容。空の高みは既に朝日の光に包まれています。したがって中天にのぼるまで雲雀の姿は見えません。その情景が浮かんでくるようですね。
作者たかい・きとうの紹介は、2010年12月15日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・熊本では相変わらず震度4,3の地震が続いています。未だ避難している人は22,000人。なかなか収まりそうもありませんね。今は我慢の時です。

投稿者 m-staff : 2016年05月02日 09:36

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