[2016年05月09日]

葉桜に正体みせぬ大使館

横山白虹(1899〜1983)

葉桜が夏の季語。桜若葉も同意の季語です。
北海道では今頃が桜の季節ですね。桜は花時が過ぎて余花になるころから元の静けさに戻ります。花が終わり、桜蕊が地面に薄赤く見えるころから、桜は何か吹っ切れたようになり、こんもりとおびただしい数の葉をつけます。枝垂れ桜の古木などは、葉の重みで地面についてしまうほどです。新緑の萌え立つ桜並木を歩くと吹き抜ける風に葉が一斉に騒ぎます。
この句は、取り合わせに面白さを感じます。東京には数えきれないほど多くの大使館がありますが、何やら胡散臭い感じがしますね。葉桜に覆い尽くされた大使館の中では一体何をしているのでしょうね。
作者よこやま・はっこうの紹介は、2005年1月12日を参照。
(出典:「新版・俳句歳時記(第二版)」、雄山閣、2003年刊)
・電子音楽、シンセサイザーによる作曲で一世を風靡した冨田 勲さんが84歳で亡くなりました。電子機器で人工的に作った音楽ですが、どことなく人の温もりがしました。合掌。

投稿者 m-staff : 2016年05月09日 09:35

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