[2016年06月25日]

ざぶざぶと白壁洗ふ若葉かな

小林一茶(1763〜1827)

若葉が夏の季語。谷若葉、山若葉、若葉風、若葉雨、窓若葉、若葉寒なども同意の季語です。
夏を迎えると木々は瑞々しい若葉をつけて、目に染みるような光景となりますね。樹木の種類によっては違いますが、俳句では若葉の状態から山若葉、谷若葉、庭若葉、また、若葉風、若葉雨などと使い分けています。
この句の場所は一茶の故郷、信州柏原の風景でしょうね。ひと冬、雪に包まれていた家々も、夏になると汚れた白壁を桶の水をいっぱいかけて汚れを洗い落とします。壁は汚れが消えてゆく中で太陽の光を返します。また、「白壁洗ふ」というのは、風に揺れる若葉が白壁の壁面を撫でる様子もうかがえますね。
この句は、1818(文政元)年、一茶56歳の時の作品。
作者こばやし・いっさの紹介は、2005年3月27日を参照。
(出典:「新訂一茶俳句集」、岩波文庫、1990年刊)
・今日の天気は広範囲で大気不安定。まるで英国がEUから逃げた状態を表しているようですね。2年間の移行期間の間に何が起こるか誰もわかりません。大英帝国のもがきに世界が揺れています。

投稿者 m-staff : 2016年06月25日 09:30

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/5598