[2016年07月08日]

いのち短かし泉のそばにいこひけり

野見山朱鳥(1917〜70)

泉が夏の季語。泉川、やり水、草泉なども同意の季語です。
泉は、地下水が地表の裂け目などから湧き出て、その水を湛えるもので、それらの清涼感から夏の季語になっています。
泉は、「出水(いづみ)」で、地下を流れる地下水が、地中から地上に湧き出ること言い、古くは万葉の時代から相聞歌などに詠まれています。泉から流れ出た細流を泉川と呼びます。
短命であったこの句の作者は、地中から湧いてくる冷水は涼味が満点で、まさに天の恵みの地となっていて、そこでしばらく憩いの時を持って、生きている実感を確かめる、と詠っています。この句は、いのち、泉、いこひと「い行」の韻を踏んでいます。
作者のみやま・あすかの紹介は、2005年4月19日を参照。
(出典:石 寒太著「よくわかる俳句歳時記」、ナツメ社、2010年刊)
・台風1号が沖縄・八重山地方に向かって進んでいます。今年は例年になく台風の発生が少ないですね。その分、強烈な台風がこれから生まれるかもしれません。どうぞご注意を。

投稿者 m-staff : 2016年07月08日 09:46

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/5611