[2016年07月15日]

山も庭もうごき入るるや夏ざしき

松尾芭蕉(1644〜94)

夏ざしき(座敷)が夏の季語。
日本の家屋は、湿気の多い夏に備えて間口を広く取り、風通し良く作られています。
この句は、「奥の細道」の旅の途上、栃木県の那須黒羽での作品。「山も庭も」ということで、自然のなりわいと夏座敷の間に境界線がなくなり、迫力満点の句になっていますね。前書きに「秋鴉(しゅうあ)主人の佳景に対す」とあります。
那須の原野を越えてきた旅の辛苦のあとに、招かれた家の光景が浮かんでくるようです。梅雨が上がるころに日差しが強くなると、障子や襖を取り払って簾を吊って涼しい雰囲気を作ります。また、行水で汗を流し、水を打った庭に目をやりながら聴く虫の声に風流を感じます。
作者まつお・ばしょうの紹介は、2005年2月21日を参照。
(出典:加藤楸邨著「芭蕉の山河」、講談社学術文庫、1997年刊)
・NHKのBS1で「3000本へ!見せますイチロー全安打」を昨日今日と見ています。溜息の出るような素晴らしさ、圧巻。つくづく凄い男です。今回は、特に足のさばきの素晴らしさにうっとりしました。

投稿者 m-staff : 2016年07月15日 09:31

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