[2016年07月20日]

滝のおもてはよろこびの水しぶき

山上樹実雄(1931〜2014)

滝が夏の季語。瀑(たき)、瀑布、飛瀑、滝壺、滝しぶき、滝風、男滝(おだき)、女滝(めだき)、滝の音、夫婦滝なども同意の季語です。
滝から勢いよくほとばしる水は、いかにも涼しげに見えますね。私の住んでいるマンションの裏側に、滝と呼べるかどうか、用水路の水が滝のように落ちるところがあります。滝の名で、豪快な滝は「男滝」、優美な滝は「女滝」と呼び、合せて「夫婦滝」と呼んでいます。
自然に恵まれたわが国では、華厳の滝や那智の滝など古くから有名な滝が多く、山岳信仰とも結びついて信仰の対象になっていますね。
この句では、水が落ちてとどろく滝の表の表情から、水しぶきも喜びに見えると躍動感を詠っています。
作者やまがみ・きみおの紹介は、2005年4月16日を参照。
(出典:石 寒太著「よくわかる俳句歳時記」、ナツメ社、2010年刊)
・リオ五輪は8月6日開幕、テロは心配だし、治安は悪いし、ドーピング問題で大揺れだし、このほかに予想外の何か起こりそうな予感がしますね。

投稿者 m-staff : 2016年07月20日 09:37

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