[2016年10月13日]

身に沁みて死にき遺るは謗らるる

加藤楸邨(1905~93)

身に沁みてが秋の季語。身に入(し)むも同意の季語です。
もともと、この言葉はしみじみとしみ通る身に深く感じるような意味で季感は無かったようですが、「新古今集」の藤原俊成の次の歌により季感が定着しました。
夕されば野べの秋風身にしみて鶉(うずら)鳴くなり深草の里
これにより、秋風に触発されて、身に沁みる感じを受けとる方の意識の流れに生まれました。
この句の「死にき遺(のこ)るは謗(そし)らるる」は、よく意味を考えてみれば恐ろしい情景ですね。心中をした男女の一方は死に、もう一方は生き残った、そして生き残った方は、死ななかったのですからいいようなものですが、人に謗られることになった、と読めます。
秋風が身に沁みますね。
作者かとう・しゅうそんの紹介は、2005年1月22日を参照。
(出典:平井照敏著「新歳時記」、河出書房新社、1989年刊)
・プロ野球は、日本ハムがソフトバンクに勝ち、広島がDeNAに勝ち、それぞれアドバンテージを入れて対戦成績を2勝にしました。さあ、これからがソフトバンクもDeNAも本番です。がんばれ!

投稿者 m-staff : 2016年10月13日 10:33

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