[2016年12月13日]

蓮掘りに濤立ち上る日本海

西村公鳳(1895~1989)

蓮掘りが冬の季語。蓮根掘るも同意の季語です。
蓮は、池や沼、水田などで栽培されます。特に、米作の不適当な水田などは特に栽培に利用されます。正月が近づくと、その地下茎を掘って出荷しますが、冷たい水の中に入り、泥だらけになるつらい農作業ですね。
この句では、そのような低い位置の蓮掘りと対照的に、砂丘越しの日本海は高く立ち上がるように濤(なみ)をたてています。冬の北陸の生活を、蓮掘る人の働きの厳しさに託して詠っていますね。
作者にしむら・こうほうは、石川県松任市の生まれ、戦前、朝鮮で事業会社に従事し、戦後は金沢で会社の支配人などを歴任。俳句は18歳から始め、1924(大正13)年より臼田亜浪に師事し、「石楠」同人。亜浪没後は「風」および「濱」同人。句集に「雑像」があります。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・暗いニュースばかりの中でホッとする話。携帯電話やスマートフォンなどをやりとりするするときに使われる日本発の「絵文字」が、美術作品としてアメリカのニューヨーク近代美術館(MOMA)のコレクションになり、展示されました。わたしは絵文字を使ったことはありませんが、限られた文字数の中で感情を表現する手段として世界中に広がり、いまではなくてはならないものになりましたね。

投稿者 m-staff : 2016年12月13日 09:22

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/5792