[2016年12月25日]

冬つばき世をしのぶとにあらねども

久保田万太郎(1889~1963)

冬つばき(椿)が冬の季語。寒椿も同意の季語です。
横須賀市西公園は、いまたくさんの椿が赤い花を咲かせて見ごろになっています。
椿の花は、木偏に春と書くように、早春に多く咲きますが、場所によっては10月ごろから咲くものもあります。特に冬期になって早咲きする種類の椿を言い、冬椿または早咲きの椿と呼ばれます。三浦半島、四国の南部、伊勢湾地方、伊豆、房総半島などは、普通の品種でも開花が早いと言われています。
ツバキ科の常緑樹。椿は日本特産の春の代表木。
この句の冬椿を見ている作者は、波乱にとんだ人生を歩みましたが、椿の盛んに咲いている姿を見ていて、決して世の中を儚んではいないが、どことなく気分が晴れぬ日々を送っていると詠っています。
今日は、クリスマス。
作者くぼた・まんたろうの紹介は、2005年1月6日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・5年前の東日本大震災の津波で、町内でただ一人行方の分からなかった福島県大熊町の当時7歳女児、木村汐凪ちゃんの遺骨の一部が見つかり、DNA鑑定の結果本人と確認されました。親の気持ちはいかばかりでしょうね。合掌。

投稿者 m-staff : 2016年12月25日 09:58

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