[2016年12月26日]

自嘲して暦の果ての落首かな

岡野知十(1860~1932)

暦の果てが冬の季語。古暦、暦の終、暦巻く、暦果つなども同意の季語です。年末になって来年用の暦が来ると、今年の暦は「古暦」になりますね。まだ年内は用のあるものですが、何となく古くなった感じが付きまといます。江戸時代では、暦は右巻きの巻物でした。したがって巻収めが軸元になります。つまり、「暦の果」ですね。
作者は残りの少なった一枚の余白に、とりとめもない自嘲の狂歌を書きつけました。「落首」は、匿名で風刺や嘲りの意味を込めた狂歌のこと。1年を振り返ってもありますが、自責の念のほうが強く感じられますね。
作者おかの・ちじゅうは、北海道様似町の生まれ、小学校の教師やキリスト教の伝道師、新聞記者などを経て上京。毎日新聞に「俳諧風聞記」などを連載して注目を浴びました。のちに「半面」を創刊、新々派を標榜して句風革新を唱えました。句集に「鶯日」、他に「俳諧画趣」など
(出典:村上 護著「今朝の一句」、講談社、1995年刊)
・クリスマスが済んで、さあこれからお正月。それにはまず大掃除。ガラス拭き、外回りから始めます。

投稿者 m-staff : 2016年12月26日 09:47

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