[2016年12月29日]

下駄買うて箪笥の上や年の暮

永井荷風(1879~1959)

年の暮が冬の季語。歳晩、年末、歳暮、年歩む、年の瀬、年の果、年暮るるなども同意の季語です。
今年もあと2日となりました。注連飾りを玄関にかけて、大掃除も終わってあとは新年を待つばかりです。
新年の支度で、街には大売出しがあり、家では掃除や餅つき、門松の飾りなどで忙しい日々を過ごします。年の暮は、春近き、春の隣、年の終り、年果つと同じ意味です。
この句は、年の暮を迎えて、箪笥(たんす)の上に下駄を乗せている一人暮らしの男の悲哀が伝わってきますね。おかしいやら悲しいやら、来年もこのようにして暮らしてゆく作家の日常が見えるようです。
作者ながい・かふうの紹介は、2005年1月8日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・昨晩9時38分、茨城県北部で震度6の地震があり、これは大ごとだと思いましたが、その後の調査では被害が最小で安心しました。地震があるたびに「地震予知」はどうなっているのかと思いますが、今の科学技術では無理みたいですね。

投稿者 m-staff : 2016年12月29日 09:54

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