[2016年12月30日]

樹には樹の哀しみのありもがり笛  

木下夕爾(1924~65)

もがり(虎落)笛が冬の季語。
私の住んでいるマンションは、高台にあり、14階建ての建物が2棟並んでいるので冬になると虎落笛らしき音にさらされます。
虎落笛は、冬の烈風が建物や電線、柵などに吹き付けて、笛のような音を発生することを言います。屋内にいてその音を聞くと戸外は寒く鋭い風が跳梁しているような感じがします。虎笛という字を当てていますが、中国では虎を防ぐ柵の意味です。それと喪あがりの意味のもがりから、火葬場に設けた木や竹の囲い、さらに戦場の防衛の柵などを指すようになったことと結びつけられています。
この句の作者は、虎落笛を樹木の悲しみとしてとらえています。このような見方もあると考えさせられました。
作者きのした・ゆうじの紹介は、2006年5月23日を参照。
(出典:平井照敏編「季寄せ」NHK出版、2001年刊)
・気象庁によると震度1以上を観測した地震の回数は、6500回を数え、2015年の3.5倍を記録したそうです。このうち震度5弱以上の揺れを観測した地震は33回。これに対応するには、日ごろからの備えしかありませんね。

投稿者 m-staff : 2016年12月30日 09:27

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/5815