[2017年02月10日]

薄氷をぴしぴし踏んで老詩人

中村苑子((1913~2001)

薄氷(うすらい)が春の季語。薄氷(うすごおり)、春の氷、残る氷なども同意の季語です。
春めいてきてもう氷も張ることはないと思っていたら、寒さがぶり返して、水たまりや池、沼、また雪解け水のある田などに、風が吹けば揺れ動くような薄い氷の張ることがありますね。それを薄氷と言います。去りがたい冬の名残で、春の近いことを示しています。明るくなった日差しに薄い氷の光るのは美しいものですね。
この句では、薄氷お上をゆっくりと静かに年老いた詩人が歩いてゆくと詠っています。情景が見えるようです。擬音語の「ぴしぴし」が効いています。これは作者自らを投影しているようです。
作者なかむら・そのこの紹介は、2005年3月25日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・昨日は一日中、雨が降って寒い天気でした。西日本の日本海側は吹雪で大雪暴風雨。今日は朝から晴れていて冷たい風が吹いています。それでも春の足音が聞こえてきます。アイスホッケーの女子は元気がいいですね。

投稿者 m-staff : 2017年02月10日 09:44

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