[2017年03月05日]

啓蟄のひとり児ひとりよちよちと

飯田蛇笏(1885~1962)

啓蟄(けいちつ)が春の季語。
啓蟄は24節気の1つで、雨水の後、15日目に当たります。土の中に冬眠していた虫たちが穴から出てくることを指します。啓蟄の虫とは、土中に隠れひそんで、冬眠をしているもろもろの虫のこと。このころ土中に冬眠している虫とは、蟻、地虫、蛇、蜥蜴、蟇、蛙の類を意味します。
この句は、たまたま訪れた知人の家のあどけない子供の様子を見て作られました。啓蟄ですから明るい日差しの庭先でしょうね。親の手を離れてよちよちと心もとない歩みですが、どうやら1人歩きができました。折から地虫が穴から出てくる時期、この児もまた天地の間におのが存在を示したととらえることができますね。
この句は1921(昭和6)年刊行の句集「山蘆集(さんろしゅう)」に所収されています。
作者いいだ・だこつの紹介は、2005年6月23日を参照。
(出典:「日本大歳時記」、講談社、1981年刊)
・横須賀の日の出は6時5分。日の入りは17時41分。少しずつ太陽の出ている時間が長くなりました。草木がずんずんと芽生えています。

投稿者 m-staff : 2017年03月05日 09:54

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