[2017年03月10日]

遍路老ゆ歩々におのれを落とし来て

佐野まもる(1901~84)

遍路が春の季語。お遍路、遍路宿、善根宿、遍路道、遍路傘、遍路杖、四国巡なども同意の季語です。
四国の八十八か所を霊場を巡行することで、これは弘法大師への深い信仰からでた農村的な色合いの濃い行事ですね。
遍路は、3月から4月を中心に5月の中頃まで続き、その間、人々は白装束で、「同行二人」と書いた笠に、金剛杖、数珠や鈴などを持って、胸に白木の納札箱をかけて寺をめぐります。
この句では聖地巡礼の果てしない円環を死ぬまで何回もぐるぐる回る人もいるそうです。長い年月の間に、遍路は老い、自らの歩みの足元を見るのでありました。
同じ作者に次の句があります。
天明は遍路のわらぢ結ふに足る
天明は明け方、夜明けのこと。お遍路に行く草鞋を結ぶ時間が足りたと詠っています。
作者さの・まもるの紹介は、2006年7月6日を参照。
(出典:村上 護著「今朝の一句」、講談社、1995年刊)
・原発事故で避難をしている子供へのいじめが後を絶ちませんね。やった子にはきついお灸をすえてください。


投稿者 m-staff : 2017年03月10日 09:59

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