[2017年03月11日]

冴え返る空を歩いてきたりけり

平井照敏(1931~2004)

冴え返るが春の季語。凍(いて)返る、しみ返る、寒返る、寒戻るなども同意の季語です。
今日は6回目の東日本大震災日。あの日は寒さが戻り、くっきりと富士山が見えました。政府の地震調査委員会は、余震がまだ活発で震災前の2倍以上にもなり、警戒を呼び掛けています。
「冴ゆ」は、しみいるような冷たさのことを言ったり、澄み切った感じのすることを言う言葉、古くは空、夜、霜、風、月、水音などに関わって用いられています。春めいてきたと思う頃に、西高東低の冬型の気圧配置になったり、シベリアからの寒波が入り込んで、ひとしお寒さを感じたりしますね。
この句は、ふと東日本大震災で無辜(むこ)の災害に遭われた皆さんが空を歩いてくるような錯覚に陥りました。犠牲になった2万1,969人の皆様のことは決して忘れません。
作者ひらい・てるとしの紹介は、2005年4月17日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・南スーダンから陸上自衛隊が5月に撤収。本当に良かった。
もののふの留守を預かる破魔矢かな  風伯

投稿者 m-staff : 2017年03月11日 09:25

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/5911