[2017年03月13日]
蒲公英や白系露人今いかに
福田蓼汀(1905~88)
蒲公英(たんぽぽ)が春の季語。鼓草、藤菜、田菜なども同意の季語です。
このところ散歩をしているとあちこちで蒲公英が顔を見せています。春は黄色の蒲公英が良く似合いますね。
キク科の多年草。蒲公英は種類が多いのですが、大別すると葉が黄色と白があります。蒲公英は、黄色と思い込んでいるのは関東以北の人で、関西以西特に九州地方では白い花が多く咲きます。北原白秋の短歌や詩などには蒲公英の白さを讃えた作品が多く見られますね。
さて、この句の蒲公英は何色でしょうね。きっと白だと思います。
この句の「白系露人」とは、1917年の10月革命後に国外に亡命し、ソビエト政権に反対したロシア人を指しています。北海道の旭川に住んでいたスタルヒン投手を思い出します。旭川市民球場は、彼の名前を取って「スタルヒン球場」と呼ばれています。
作者ふくだ・りょうていの紹介は、2005年3月10日を参照。
(出典:佐川広治著「季語の花―春」、TBSブリタニカ、2001年刊)
・WBCの日本代表チーム、11回8対6でオランダに勝利。やはり継投にミスが出ましたが、何とか接戦を制して生き残りました。次は14日にキューバ戦、負けられない戦いが続きます。
投稿者 m-staff : 2017年03月13日 09:57
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