[2017年03月18日]

摘草の子は声あげて富士を見る

横光利一(1898~1947)

摘草(つみくさ)が春の季語。草摘む、山菜採りなども同意の季語です。
摘草は、春の行楽の一つで、野原や土手、丘などでよもぎ、よめな、つくし、せり、たんぽぽなどを摘みます。さらに山菜採りまで含めて摘草と言います。
この句は、子供の純真な気持ちを捉えていますね。一生懸命に摘草をしていた子が急に立ち上がって富士を指さして感嘆の声をあげました。その声にあらためて富士を眺めます。雲が切れてくっきりと雪の富士が見えたのでしょうね。子供は一つのことに集中するとほかのものに目がいかないことがあります。裾を大きく引いて立つ富士も子供も美しい春の一日でした。
作者よこみつ・りいちの紹介は、2008年4月11日を参照。
(出典:阿部誠文著「輝ける俳人たち」、邑書林、1996年刊)
・今日は横浜で句会。この時期は嫌な杉花粉が飛んでいます。

投稿者 m-staff : 2017年03月18日 09:51

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