[2017年03月25日]

雁風呂にカンテラ灯す廂かな

吉野左衛門(1879~1920)

雁風呂(がんぶろ)が春の季語。
青森県外ヶ浜では、雁が北へ帰るころに、浜辺に落ちている木片を拾い集めて風呂をたてる習わしがありました。これは、秋に渡来する雁が海を渡る途中に、この木片を水面に浮かべて休んだものと考えられてきて、残った木片が多いのは、死んだ雁のものであろうと、供養のために風呂を沸かすのだと言います。そうであれば雁が帰った後海辺に残された木片は日本で死んだ雁の数だということで、これを憐れみ風呂に焚きます。
この句では、このような伝説が現実の行為となり、軒先にカンテラを灯して雁風呂に入浴しているといった素朴な光景が映し出されています。
作者よしの・さえもんは、東京三鷹の生まれ、国民新聞社に勤めたあと、京城新聞社の社長を歴任。俳句は子規に学び、虚子と親交があり、左衛門の推挙によって、虚子は国民新聞の文芸部長になったこともあります。
(出典:村上 護著「今朝の一句」、講談社、1995年刊)
・ニューヨーク・ダウ平均株価は、7営業日連続の下落。トランプ大統領のオバマケアの見直しのつまずきを見て、投資家が期待している減税やインフラ投資が本当に実行できるか不安が広がっていることからによります。

投稿者 m-staff : 2017年03月25日 09:53

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