[2017年03月26日]

鶯やうれしきときのなほかなし

阿部みどり女(1866~1980)

鶯が春の季語。春告鳥、匂鳥、歌詠み鳥、鶯の初音、鶯の谷渡りなども同意の季語です。
鶯があちこちで鳴いています。桜の蕾もようやく膨らんできました。
ヒタキ科で大きさは15センチほど。日本人にはなじみの深い鳥ですね。羽の色は、いわゆる鶯色ではなくて、実際は茶褐色に近く地味に見えます。1,2羽で藪の中に生息しています。ホーホケキョという囀り以外に、キキキョという「谷渡り」をしています。
この句の中七、下五をひらがなから漢字にしてみると「嬉しき時のなお悲し」となります。
元気で鳴いているように見えても、内実は悲しさに満ちているように聞こえると詠っています。これはあくまでも作者の気持ちでしょう。
作者あべ・みどりじょの紹介は、2010年11月26日を参照。
(出典:村上 護著「今朝の一句」、講談社、1995年刊)
・東京や横浜では桜が開花したという報道がありますが、横須賀はまだ蕾です。今日は冷たい雨が降っています。

投稿者 m-staff : 2017年03月26日 09:39

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