[2017年03月28日]

竹秋の夜は夜をわたる風の音

中川宋淵(1907~84)

竹秋(ちくしゅう)が春の季語。竹の秋、竹の秋風も同意の季語です。
季語の「竹の秋」は春。「竹の春」は秋。昔の人は自然の移り変わりを繊細に観察していました。
竹は春のなるとほかの木々が緑色になるのと対照的に、葉が黄色に変わってやがて落葉しますね。竹に特有の秋の紅葉黄葉に似たこの時期を「竹の秋」と言います。ただしこれは短期間なので気が付かない人も多いと思います。葉が散るとすぐに緑色の美しい新葉が伸びて「竹の秋」はあっけなく終わります。
この句は、その竹の短期間の移ろいを、寝静まったお寺の一室で無常のうちに聞いていますね。
同じ作者に次の句があります。
一山の僧定に入る竹の秋  宋淵
作者は禅の高僧。
作者なかがわ・そうえんの紹介は、2005年3月14日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・ニューヨークの国連本部で「核兵器禁止条約」の交渉に、日本は不参加を表明しました。参加して唯一の被爆国が核兵器の恐ろしさを世界に伝える役割を放棄したことに反対します。

投稿者 m-staff : 2017年03月28日 09:38

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/5941