[2017年03月29日]

春雨や土の笑ひも野に余り

加賀千代女(1703~75)

春雨が春の季語。膏雨(こうう)、春の雨、春霖(しゅんりん)、春雨傘なども同意の季語です。
春雨は、静かにしとしとと降り続き、それによって、草木の芽を育て、花の蕾を膨らませます。古くから独特な趣を持ちますね。気象からは、温暖前線が近づくと、まず一面に高層雲が広がり、やがて前線の近づくにつれ雲がたれ込み雨が降ります。これが春雨。春霖は長く降り続く雨のことで、春雨傘は、どこか艶っぽいですね。
この句の「土の笑ひ」は、「山笑ふ」という季語を上手に転じています。春の暖かい雨が降り、土も冬眠から覚めて生き生きとよみがえります。それを「土の笑ひ」ととらえる感覚は見事ですね。「野に余り」は、野に土の匂いが充満することを言います。
作者かが・ちよじょの紹介は、2008年8月4日を参照。
(出典:村上 護著「今朝の一句」、講談社、1995年刊)
・今日は選抜野球の準々決勝4試合、一番の見どころ。大阪と福岡のチームのうちから優勝校が出そうな予感。いずれも監督の投手交代が勝敗の分かれ目ですね。

投稿者 m-staff : 2017年03月29日 09:43

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