[2017年04月09日]

春雨のわれまぼろしに近き身ぞ

正岡子規(1867~1902)

春雨が春の季語。春の雨、春霖も同意の季語です。
春の雨の中には、細い絹糸を引くような雨が柔らかく降り続くことが多いようですね。
子規の従弟・藤野古白は、文学を志し、学業の合間に明治28年、自死してしました。古白を深く愛し期待していた作者にとって痛恨の事件でした。死後1年たって追悼会が催されましたが、病床の子規は出席はできませんでした。その代わりこの句を詠んで嘆きました。まぼろしに近い我は子規自身に違いないのでしたが、実際は古白が作者に宿って呟いたような句になっていますね。
この句は、1896(明治29)年刊の句集「松蘿玉液」に所収されています。
作者まさおか・しきの紹介は、2005年1月20日を参照。
(出典:大岡 信著「第十 折々のうた」、岩波新書、1992年刊)
・ヤンキースの田中投手は、5回3失点勝敗つかず。まだまだ本調子ではありませんね。ダルビッシュはじっくり投げています。

投稿者 m-staff : 2017年04月09日 09:33

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