[2017年04月27日]

ゆく春や身に倖せの割烹着 

鈴木真砂女(1906~2003)

ゆ(行)く春が春の季語。春の名残、春の別れ、春の限り、春の果、春逝く、春を送る、春尽、春尽くなども同意の季語です。
2月の立春から始まった春も時間とともに過ぎ去ります。梅の花を愛で、鶯の声に聞きほれ、桜の花を楽しみ、心の浮き立つ春も、まさに過ぎ去ろうとしています。春の終りで、暮の春と同じですが、「行く」に詠嘆が込められていますね。美しい明るい春へ惜別の気持ちがあります。
この句の作者は「割烹着(かっぽうぎ)」がとてもよく似合いました。今は無き、銀座の割烹「卯波」で活躍していたことが思い出されます。
作者すずき・まさじょの紹介は、2005年1月16日を参照。
(出典:角川学芸出版編「角川季寄せ」角川学芸出版、2014年刊)
・桜の散った後は壮絶ですね。

投稿者 m-staff : 2017年04月27日 09:30

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