[2017年05月20日]

沢潟の鉢に溢るる懈怠かな

石塚友二(1906~86)

沢潟(おもだか)が夏の季語。花慈姑(はなくわい)も同意の季語です。
オモダカ科の多年草。水田やぬまちに自生する水草。50センチほどの花茎を葉の間から覗かせて、白い3弁の花を一日だけ開きます。葉は矢尻の形をしています。この葉に似ているものに慈姑があります。この沢潟は、武家の家紋によく使われていますね。白い花には「高潔」の花言葉があります。
この句では、「懈怠(けたい)」という難しい言葉が使われていますが、もともとは仏教用語で、精進に対して、悪を断ち、善を収めるのに全力を注いでいないこと。つまり、怠け、怠ることを指します。鉢に咲いた沢潟がいかにも怠けているかのように見えたところから生み出されました。
作者いしづか・ともじの紹介は、2005年10月9日を参照。
(出典:平井照敏著「新歳時記」、河出書房新社、1989年刊)
・今日は横浜で句会。暑くなりそうですね。

投稿者 m-staff : 2017年05月20日 08:37

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