[2017年05月21日]

昇降機しづかに雷の夜を昇る

西東三鬼(1900~62)

雷の夜が夏の季語。雷、雷鳴、雷雨、いかづち、雷火、はたた神、遠雷、日雷、雷神、落雷なども同意の季語です。
科学的にいえば、積乱雲によって起こされる空中の放電現象。雷光や雷鳴を伴います。雷を伴った雨が雷雨。落雷が人体に影響を及ぼしたり、停電や火災などの災害を伴うことがありますね。
この句の作者は、折からの雷の夜に、どこかの高層ビルの昇降機(エレベーター)でひっそりと上へ昇ってゆきます。屋上には雷光に照らされて女性が待っています。この句だけではわかりませんが、次の句を見ればわかります。
屋上の高き女体に雷ひかる  三鬼
つまりこれは「雷」と題する夏の夜の一幕を詠っています。
今日は小満。「万物しだいに長じて草木枝葉茂る」という意味。
作者さいとう・さんきの紹介は、2005年1月18日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・昨日今日と熱中症対策が必要なほどの暑さですね。昨日は句会で横浜に行きましたが、横浜駅の混雑は、もし何かあったら大混乱、パニックになるような人出でした。

投稿者 m-staff : 2017年05月21日 09:31

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