[2017年05月26日]

舟虫のどれが父と子母と子ぞ

磯貝碧蹄館(1924~2013)

舟虫が夏の季語。船虫も同意の季語です。
舟虫は、海辺の岩や岸壁、石垣、船揚げ場などに多く見かけますね。3センチほどの黄褐色の虫。長い触角を動かして、すばやく走り、群れを成して同じ方向に進み、急に方角を変えたりします。捕まえようとするとすぐ四散。甲殻類で、海老や蟹と同じ種類に属します。海岸のいたるところにいて、特に夏に繁殖します。
この句は、どれも同じように見える舟虫が走り回っているのを見て、思わず口から出た言葉をまとめています。「親と子」というだけでなく、どれが「父と子」「母と子」と問うところに俳句の妙味がありますね。
この句は、1966(昭和41)年刊行の句集「握手」に所収されています。
作者いそがい・へきていかんの紹介は、2005年3月6日を参照。
(出典:大岡 信著「第六 折々のうた」、岩波新書、1987年刊)
・アフリカにはまだまだ国の形を成していない部族闘争が多くあります。南スーダンで国連のPKOに参加してきた陸上自衛隊の最後まで残っていた40人の隊員が日本へ帰国しました。ご苦労様。無事に帰れて本当に良かったですね。

投稿者 m-staff : 2017年05月26日 09:32

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/6001