[2017年05月29日]

洗ひ髪にて鯛の骨ぶつた切る

長谷川智弥子(1943~2014)

洗ひ髪が夏の季語。髪洗ふも同意の季語です。
夏は汗や埃で髪が汚れやすく、また匂いも付きやすいので頻繁に髪を洗うことが多い季節で夏の季語となっています。
女性が髪を洗った後に、解き下げたままにしているのが「洗い髪」。
すぐに思い出すのは「歌舞伎のお富」。これに材を取り流行歌にしたのが春日八郎の「お富さん」ですね。
この句は、「洗ひ髪」のままでは人目をはばかりますが、自宅の台所でしょうか、作者は髪を洗って気分も爽快、三枚におろした鯛の骨を、気合を入れてぶった切ります。何か良いことがあったのでしょうね。鯛のごちそうで食卓がにぎわったことでしょう。
作者は3年前に亡くなりましたが、和装の美しい人でした。
作者はせがわ・ちやこの紹介は、2005年7月19日を参照。
(出典:村上 護著「きょうの一句」、新潮社、2005年刊)
・F1の佐藤琢磨(ホンダ)が第101回インディ500マイルレースで日本人初の優勝、8度目の挑戦でした。これは凄いことですね。

投稿者 m-staff : 2017年05月29日 09:57

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