[2017年06月12日]

歳月や蜜の香のせる木下闇

岸田稚魚(1918~88)

木下闇(こしたやみ)が夏の季語。木下闇(このしたやみ)、下闇、青葉闇、木の晩(このくれ)、木暮(こぐれ)、木暮るなども同意の季語です。
この季語は、夏の木立のうっそうと茂った、昼なお暗い様子を言います。下闇、青葉闇などとも表され、「万葉集」では、木の晩、または木暮とも言い、木暮る、木暗しのように使われていますね。木下闇の「闇」は、暗黒ということではなく、暗さを感ずることの意味で、明るい場所から茂った樹林の中に入ったときなど、特このように感じられます。
この句では、木下闇によどんだような蜜の甘い香りがふんわりと漂っていて、過ぎてしまった歳月を思い起こされる、と作者は感じていて、これは一種の郷愁でしょうね。
作者きしだ・ちぎょの紹介は、2005年7月1日を参照。
(出典:村上 護著「今朝の一句」、講談社、1995年刊)
・マーリンズのイチローが今季2本目のホームラン。アストロズの青木選手は今日ヒット3本で日米通算2001安打達成。日本で1284、米国で717本、おめでとう。これで名球会のメンバーに。

投稿者 m-staff : 2017年06月12日 09:55

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