[2017年07月15日]

命をかし郭公聴きに軽井沢

松根東洋城(1878~1964)

郭公が夏の季語。閑古鳥、呼子鳥、かっこ鳥なども同意の季語です。
この鳥の英語名はcuckoo。日本名も英語名も鳴き声のカッコーというのも面白い取り合わせですね。大きさは35センチほど。上面は青灰色、下面は白灰色で、おなかに横に縞模様があります。ほかの鳥の巣に卵を産み付ける托卵の性質があって、早く孵化した郭公の雛は、前からあった卵を巣から落として、自分だけが仮親の世話を受けて成長するというのが面白い性質ですね。
この句では、誰にでもある、生きていてよかったという自分をいとおしみたる気持ちを捉えています。ことに長生きをして今年の夏も生きながらえたという喜びが「命をかし」に現れています。
それも毎年来る避暑地の軽井沢で、郭公の鳴き声に命の不思議さを感じています。
今日は、盂蘭盆。秋の季語。
作者、まつね・とうようじょうの紹介は、2006年1月14日を参照。
(出典:村上 護著「今朝の一句」、講談社、1995年刊)
・今日は横浜で句会。そのあと病院へ。


投稿者 m-staff : 2017年07月15日 07:57

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