[2017年07月20日]

日にいちど入る日は沈み信天翁

三橋敏雄(1920~2001)

無季句。
私の住んでいる場所からは、太陽は太平洋から上り、富士山の方へ沈みます。これは天地の運行で、太初のころからの習い。これこそが日常であり、永遠であることなのですが、この尊さを日ごろ感じることない生活を送っています。そのようなときにこの句に出会うと目が覚めますね。
作者は、日本丸や海王丸に乗船して、遠洋航海に従事しました。ここで取り上げている「信天翁(あほうどり)」は、南半球の海に多く見られ、この句は海上で作られました。海上で見渡せば季語になるものは見当たりません。季語からは生まれない発想の俳句です。
作者みつはし・としおの紹介は、2005年21日を参照。
(出典:村上 護著「今朝の一句」、講談社、1995年刊)
・昨日で関東甲信地方は梅雨が明けました。平年より2日早く、去年と比べると10日早くなっています。猛暑が続きます、どうぞご自愛ください。

投稿者 m-staff : 2017年07月20日 09:31

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