[2017年08月24日]

昼は日を夜は月あげ大花野

鷹羽狩行

大花野が秋の季語。花野、花野道、花野風なども同意の季語です。
花野とは、秋の草花に満ちた野のこと。詩歌の言葉として意識され始めたのは鎌倉時代になってからと言われています。静かな明るさと哀れさの極まる花野を多くの俳人は詠っていますね。咲き乱れる花野のにぎやかさの底に、これからさびしく荒れ果てて行くであろう野のありようが思い浮かびます。
この句は、昼は太陽のもとで、夜は月光のもとで、花野は大いにその存在を知らしめしてくれる、と詠っています。歌われた場所はどこかの高原でしょうね。
作者たかは・しゅぎょうの紹介は、2005年2月1日を参照。
(出典:宇多喜代子他編「日本の歳時記」小学館、2012年刊)
・今年の夏の甲子園は、打高投低。大差のつく大味な試合が多く見られました。決勝戦は、守りの花咲徳栄が攻めの広陵のミスを突いて優勝しました。おめでとう。甲子園が終わると夏が終わったという気持ちになります。来年は100回大会、どのようなドラマが待っているのでしょうね。

投稿者 m-staff : 2017年08月24日 09:17

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