[2017年08月26日]

曼殊沙華赤衣の僧のすくと立つ

角川源義(1917~75)

曼殊沙華(まんじゅしゃげ)が秋の季語。彼岸花、死人花、天涯花、幽霊花、三昧花、捨子花、したまがりなども同意の季語です。
ヒガンバナ科の多年草。地下に鱗系があって、秋になると花軸を伸ばし、その上に紅い花をいくつか輪状に咲かせます。花蓋が六片でそっており、雄蕊、雌蕊が突き出しています。葉は花が終わった後に初冬のころに線状に族生し、春になると枯れます。有毒植物ですが、忌まわしく嫌う人と美しいと感じる人があります。曼殊沙華は法華経から出た言葉で赤いという意味です。
この句は、花の名前と赤衣の僧で付きすぎ、という印象を受けますが、すっくと立つでそのすべてを覆していますね。
同じ作者に次の句があります。
曼殊沙華逃るるごとく野の列車  源義
この花の持つ、忌嫌う印象が句を成り立たせています。
作者かどかわ・げんよしの紹介は、2005年3月24日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・今日は大忙し。相模原の蓮乗院で墓参り、調布の老人ホーム、そのあとは青山霊園で田中先生を偲ぶ夏の会。

投稿者 m-staff : 2017年08月26日 07:02

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