[2017年09月09日]
行く道のままに高きに登りけり
富安風生(1885~1979)
高きに登るが秋の季語。登高も同意の季語です。
今日は、重陽の日。陰暦9月9日の節句で、九の数は陽とされ、その九の重なることをめでたいとし、重陽とも重九とも言いました。高い丘に登り、菊花酒を飲み、邪気を払い、これは中国から伝わった行事で、平安時代には宮廷行事になり、天皇は群臣に宴を賜り、詩歌文章を課され、これを重陽の宴と言い、菊の酒を賜りました。
この句は、重陽の日に、高いところに登って災厄を避けること、この行事をすることで齢が延びると言われ、登高とも言います。季語が自然にその状態をとらえていますね。
作者とみやす・ふうせいの紹介は、2005年2月6日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・野球U18W杯で日本はカナダと対戦。苦戦していますが、なんとか勝たねば先はありません。メキシコで大地震、環太平洋地震帯は始終どこかが揺れていますね。
投稿者 m-staff : 2017年09月09日 09:15
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