[2017年09月10日]

歩をゆるめつつ秋風の中にあり

清崎敏郎(1922~99)

秋風が秋の季語。秋の風、秋風、素風、金風、鳩吹く風なども同意の季語です。
今日は、大相撲九月場所初日。白鵬、稀勢の里、鶴竜の3横綱が一斉に休場。ほかの力士に優勝のチャンスが一気に広がりましたね。
さて、この句で作者は、あてもなく成り行きにまかせた歩行をしています。
この句の前書きには、「折口先生逝き給ふ」とあり、恩師折口信夫の死を悲しんでの作。折口信夫は、歌人釈超空の名前でも知られる国文学者。民俗学を取り入れた学問の流れは作者にも多大な影響を与えました。しかしながら、かけがいのない師を失うことで学者の道を作者は捨てました。そう決断するまでのためらいがこの句にはあるのかもしれませんね。
作者きよさき・としおの紹介は、2006年3月16日を参照。
(出典:村上 護著「今朝の一句」、講談社、1995年刊)
・野球U18W杯で日本は韓国と対戦。相変わらず消化不良の試合で順当に負けました。アメリカや韓国とは力の差が歴然。後はカナダと3位決定戦へ。昨日は北朝鮮のミサイルが飛んできませんでしたが、また何かやらかすことでしょうね。

投稿者 m-staff : 2017年09月10日 09:15

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