[2017年10月06日]

立待月咄すほどなくさし亘り

阿波野青畝(1899~1992)

立待月(たちまちづき)が秋の季語。十七夜、立待も同意の季語です。
今日は十七夜、立待月ですね。陰暦8月17日の月のこと。月の出は満月を過ぎるとだんだん遅くなります。前夜より31分遅くなり、午後6時22分ごろになります。この季語はそれを立って待っているということになります。月を待つ心を表す面白い言葉です。
この句には、動きが感じられます。縁側に立ったり、戸口に出たりして、待っている月の出から、この立待月をことさら咄(はな)すほどなく、上ってきたと詠っています。
作者あわの・せいほの紹介は、2005年4月21日を参照。
(出典:平井照敏著「新歳時記」、河出書房新社、1989年刊)
・今年のノーベル文学賞は、カズオ・イシグロ氏、本名は石黒一雄、長崎生まれで英国籍の63才。以前からお気に入りの作家で彼の作品はほとんど読みました。「日の名残り」「私を離さない」などは映画化されました。全体に長編小説の構成力優れ、登場する人物の心理描写に圧倒的な筆力を感じます。読みごたえのある作品がほとんどです。

投稿者 m-staff : 2017年10月06日 09:49

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