[2017年11月08日]

草の戸や蔦の葉枯れし日の移り

室生犀星(1889~1962)

蔦の葉枯れしが冬の季語。蔦枯る、枯蔓。蔓枯るなども同意の季語です。
枯蔓は、蔓性の植物が、他のものに巻き付いたり、地面を這ったまま枯れていることを言います。ものにまといついたままで枯れてゆくことに、面白さとわびしさがありますね。
この句の「草の戸」は、草庵の戸で、転じて、簡素なわび住まい。「日の移り」は、日影が知らぬ間に移ってゆく様子。その陽光のおかげで、蔦の枯れ具合がふと目に映ることの微妙さを詠っていますね。作者のわび住まいの静けさが浮かんできます。
この句は、1943(昭和18)年刊行の「犀星発句集」に所収されています。
作者むろう・さいせいの紹介は、2005年6月20日を参照。
(出典:大岡 信著「第4 折々のうた」、岩波新書、1984年刊)
・トランプ大統領は、日本や韓国が北朝鮮の脅威に備えるには、アメリカの兵器装備品を買いなさいと演説。かの国は産軍共同体、軍需産業がアメリカを支えているということを忘れてはなりません。米中のはざまで、日本はどうしたらいいのでしょうね。

投稿者 m-staff : 2017年11月08日 09:47

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