[2017年12月19日]

あすこゆる天城を恋へば千鳥啼く

加藤三七子(1925~2005)

千鳥啼くが冬の季語。浜千鳥、磯千鳥、浦千鳥、川千鳥、夕千鳥、群千鳥、遠千鳥なども同意の季語です。  
横須賀市西公園は、相模湾が近いせいか野球場のグラウンドでよく千鳥を見かけます。
千鳥は、水辺に棲むチドリ科の総称。河原や海辺などに棲んでいる小さな鳥で、くちばしは短く、足が長い。拾遺集の紀貫之に次の歌があります。
「思ひかね妹がり行けば冬の夜の川風さむみ千鳥鳴くなり」
以来、冬の景物として冬の季語となりました。寒く冷たい風の中で聞く千鳥こそ、いっそうのあわれと感じるようになりました。
作者は、北伊豆の旅の宿で聞いたのでしょうね。ここより南伊豆へは天城峠を越えてゆきます。主人公と踊子の淡いロマンの小説でも思い、なかなか眠れる夜に、千鳥の声を聴いて作られました。
作者かとう・みなこの紹介は、2005年4月12日を参照。
(出典:村上 護著「きょうの一句」、新潮社、2005年刊)
・今日から一般公開する上野動物園のパンダの赤ちゃん「シャンシャン」の話題でしばらくは賑やかでしょうね。パンダの主食は、笹や竹、よく喉を詰まらせないものだと感心します。

投稿者 m-staff : 2017年12月19日 09:45

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