[2018年02月11日]
春寒や編めば汚るる白毛絲
久米三汀(1891~1951)
春寒(はるさむ)が春の季語。春寒し、寒き春、春寒(しゅんかん)、料峭(りょうしょう)なども同意の季語です。
立春になってからも訪れる寒さのこと。「余寒」と同じころの寒さでも、春の方に重きが置かれます。「余寒」には寒さの方に重きがありますが、「春寒」にはそれほど寒さの厳しさがありませんね。「料峭」は、春風が寒く感じられることを言い、古くから「春寒料峭」と用いられました。
この句では、毛糸編みを題材にしています。編み棒の先の編み終えた毛糸を見るとやや汚れています。編まれていない毛糸の白さと、編みこまれた毛糸の白さの対比がよくわかります。編んでいるときには気づかなかった様子が伝わってきます。潔癖というか繊細を見事にとらえていますね。
今日は、建国記念日。
作者くめ・さんていの紹介は、2006年2月12日を参照。
(出典:関森勝夫著「文人たちの句境」、中公新書、1991年刊)
・冬期五輪にかこつけて、北朝鮮が韓国にゆさぶりをかけていますね。「韓国大統領に訪朝を要請」。さて、韓国はどうするのでしょうか。いっそのこと、板門店で首脳会談をすることを逆提案して、ゆっくり話したらどうでしょうか。
投稿者 m-staff : 2018年02月11日 09:44
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