[2018年02月20日]

白魚は仮名ちるごとく煮えにけり

阿波野青畝(1899~1992)

白魚が春の季語。しらを、白魚捕、白魚汲む、白魚網、白魚舟、白魚火、白魚汁、白魚飯なども同意の季語です。
海水と淡水の混じった汽水域や内湾に住み、春になると川や湖に昇ってきます。白魚は差し潮にのって河口に入り、引き潮に引かれて海に戻ることを繰り返しながら、上流の産卵場に着きます。産卵後には1年で死ぬ1年魚。白魚は躍り食いのほかに、酢の物、てんぷら、吸い物、卵とじ、白魚飯と多用途に料理されます。相模湾や駿河湾では、毎年、白魚漁が盛んに行われますが、温暖化と海流の影響で変化が激しいようですね。
ここでは、煮えている白魚を「仮名ちるごとく」として、鍋の中でまさに平仮名を散らしたようだ、と詠っています。いいところを見ていますね。
作者あわの・せいほの紹介は、2005年4月21日を参照。
(出典:大岡 信著「新 折々のうた1」、岩波新書、1994年刊)
・日本の面積は、37万7973.89平方キロメートル。西之島の噴火で2.32平方キロメートル拡大しました。これにより東京都の面積が増加しました。国土地理院のHPで詳細がわかります。

投稿者 m-staff : 2018年02月20日 09:53

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