[2018年03月03日]

紙雛や箪笥の上のまどあかり

永井荷風(1879~1959)

紙雛(かみひな)が春の季語。雛祭、雛、桃の節句、雛遊、ひひな、初雛、内裏雛、雛飾る、雛菓子、雛の灯、雛の客、雛の家、雛の宿なども同意の季語です。
今日は雛祭。上巳の節句。
この句の紙で作ったお雛様がいいですね。どこか裏長屋でしょうか、窓が一つしかないような薄暗い部屋を思い浮かべます。古ぼけた箪笥の上に紙雛が一対立てかけられ、その背後の窓明りが光背のように感じられました。雛を飾ってやりたくてもお金も飾る場所もない。ですからせめて「紙雛」を飾って女の子の成長を祈ってやりたいという親心が見えるようですね。
今日は、耳の日。
作者ながい・かふうの紹介は、2005年1月8日を参照。
(出典:関森勝夫著「文人たちの句境」、中公新書、1991年刊)
・海の向こうのト大統領は、中国の過剰生産によって安く輸入されている鉄鋼製品に25%の髙い関税を課すという異例の輸入制限措置を発動すると表明。これにより各国が反発。貿易戦争が始まりますね。

投稿者 m-staff : 2018年03月03日 10:04

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